こんにちは、看護師のユウキと申します。私は、商社系のサラリーマンから看護師になりました。サラリーマン時代の取引先から相談されて、社内広報やブログの更新、文書作成を時々手伝っていたのをきっかけに細々と執筆業の副業を行っています。投資歴は10年ほどでメインは株式の投資信託です。家族の理解がないためにお小遣いと副業からのみ運用を行っています。年収の2倍くらいの金融資産がへそくりとして溜まってきており、将来の不安がちょっとだけ和らいでいます。皆さんには資産運用の大切さや、看護師でも比較的簡単にできる方法を伝えていければと思っています。
昨今、資産形成とよく耳にしませんか。多くの人が「資産形成って必要なの?」「貯金しているだけじゃダメなの?」と思っているはずです。私もそのうちの一人でした。資産形成についてよく分からないため、お金持ちがすることで庶民の自分には関係ないと思っていました。ここでは、資産形成の必要性とはじめたきっかけについて語っていきたいと思います。
目次
1 なぜ資産形成が必要なのか、
2 資産形成をはじめた理由
3 社会人編入組の私が思う看護師のお金事情
4 ずっと、今の仕事を続けられるのか?こんなに大変な仕事だから、将来は楽をした
いという思い。
5 資産形成に投資は不可欠?まずは、お金を貯めましょう。投資の基本は余剰資金で
行うこと
6.投資はギャンブルじゃない!ギャンブルにすることができるだけ。
7 まとめ
結論から言いましょう。必要です。老後に備えるためです。
ご存知だと思いますが、老後2000万円問題。たしか2019年だったでしょうか。
金融庁が個人の資産形成を促す報告書で、老後資産が2000万円不足するとの試算を示した問題です。いろいろ計算したら、毎月5.5万円ほど赤字になってしまい、2000万円の貯蓄がないとスッゲー貧乏暮らしになってします。という報告ですね。
「年金じゃ賄えないのかよ!」と結構な騒動になっていたと思います。今でさえ、忙しく働いているのにもかかわらず、老後は貧乏暮らしになってしまう不安から大勢の人が怒りまくっていた記憶があります。
一定の人はこの件についてすでに理解していたようですが、改めて事実を突きつけられたことで焦った人も多かったと思います。
資産形成をはじめたきっかけは、忙しく働いているのにもかかわらず、生活が楽にならなかったためです。日々、頑張り続けるだけの生活は、将来への不安に繋がっていきました。そして、そのような不安を解消するために投資をはじめることにしました。
一方で、テレビなどを見ると資産家たちはどんどんお金持ちになっているように感じていました。実際に貧富の格差は拡大しています。NGO団体のオックスファムが2017年1月に『世界で最もお金持ち8人の資産額が、世界人口の資産額下位50%(36億人)の合計額とほぼ同じ』と発表しました。2010年ごろは『上位43人=下位36億人』でしたので、格差が拡大していることになります。『上位8人=下位36億人』これって、とんでもない数字ですよね。。。
それを裏付けるような理論もあります。
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏の『r>g』という不等式です。
※『 r 』=株や不動産など資産運用の利益
※『 g 』=労働して得られる利益
労働して得る利益より、株や不動産を運用して得る利益の方が大きいという理論です。つまり、労働者より資産家の方が多く稼げるということです。この不等式200年ほどのデータを集計してきちんと証明した理論です。
この理論によると、汗水垂らして働いても、資産運用している利益の方が4倍ほどで増えていくそうです。
・r(株や不動産)から得られる利益は4~5%
・g(労働)から得られる所得の伸び率は1~1.5%
「超!超絶に不公平だ!革命でも起こらない限りこれは変わらないんだろうな、あーあ金持ちに生まれたかったな」と思いましたが、それだけで終わらせてしまうとそのままです。
私は資産もなく、秀でた頭脳もなく、コネもないため、少額からでも投資をしてみようと思いました。
看護師は一般の方と比べてお金に苦労することが少ないためか、お金に無頓着で節約や投資に関する意識が低いと感じます。実際、サラリーマン時代の同僚たちは節約や何かを安く済ませる方法に詳しいです。しかし、看護師の同僚にはそういう意識を持った人が少ないです。最近では、格安SIMを利用している人の割合で実感しております。また稼いでいるお金の割に貯金できている看護師さんは少ないようです。ちなみに看護師の転職サイトを幾つか見てみると全く貯金をしていない人の割合が10%前後のようです。そして、資産形成をしている看護師はさらに少ないようです。でも本当にそれで良いのでしょうか?
ずっと今の仕事を続けられると考えている人は少ないようです。「歳をとったら、もう少しゆっくり働きたい。」そんな言葉を聞いたことはないでしょうか。体力的にキツい仕事をこなしている看護師は多いです。辛いと思って当然です。しかし、楽なところに行くと、給料は下がってしまう傾向にあります。給料が下がってしまったからといって、生活レベルを下げるのは非常に大変です。またそのような状況から貯金を積み上げるのはもっと大変です。そのため、若いうちから貯金をして、資産形成を始めていくことが大事です。皆さんの中には、老後にお金がないことで、辛い目にあっている患者さんを目にする機会もあるかもしれません。はっきり言って、お金がない老後は大変です。寒いけど、暖房費節約のためにストーブをつけないとか。老後にそのような我慢とは無縁の生活をしたいものです。
「資産形成は貯金をするだけじゃダメですか?」とよく質問されます。
答えは、貯金だけで資産形成を行うのはリスクが高いということです。1つ目の理由はインフレです。昔100円で買えた菓子が今は150円出さなければ買えない。物の値段が少しずつ上がっていっていく。これがインフレです。1000万円を頑張って貯めたけど、20年経ったら昔1000万円で買えたものが2000万円必要になった。などと言うことは普通に起こり得ます。だったら、1000万円の土地を買っておいていたら2000万円に増えていた。とかなったりするのです。銀行にお金を預けていてもインフレには対応できません。金利が低いためです。(今は0.001%とか。。。)一方で政府が目指すインフレ率は2%なので、貯金が2%増えていかないとせっかく貯めた現金という資産が減っていっているのと同じことになってしまうのです。ただ、資産形成のために投資を行うのはある程度現金が貯まってからの方が良いです。具体的な額の意見は様々です。個人的には1年間無職でも生活できるお金を貯めることを推奨します。これは、投資というものは長い期間で続けることによってほぼ100%に近いほどプラスにすることができますが、どうしても波があります。つまり、長い投資期間の間に減ってしまうという瞬間もあるのです。そこで余裕がない人は焦ってやめてしまう。お金が必要になって、手放してはいけない時にやめてはいけない時に投資を辞める人も多いのです。投資は続けることが重要なので続けられるようにする為にまずは貯金をしましょう。
前述しましたが、投資は減るリスクがあります。これはある意味当然で、100%増えるとわかっていれば全員がそれに殺到します。増えるかどうかわからない。株式リターンの源泉は儲かるか儲からないかが分からない点にこそあると思っています。
ものすごくざっくり言うと短期投資はギャンブル的であるということです。長期投資こそが資産形成をする上で重要な投資方法であるということです。
よく、株で大儲けした!とか、元手100万円から2億円稼いだ!とかいう話を聞くことがあります。これらはギャンブルといっていいと思います。
投資というのはきちんと理解した上で行うのであれば、決してギャンブルではありません。しかし、適当にやってしまうとギャンブルにする事もできるのです。その場合たとえ勝てたとしてもいつかは、それ以上に負けてしまい結局泣きを見ることになるのです。
ですから、リスクをきちんとわかった上で投資を行うことが重要なのです。
・資産形成は、豊かな老後を送る為には庶民にこそ必須と言える。
・貯金だけではインフレリスクに対応することが難しい。
・貯金だけでは賄えない部分を投資で補うという方法がある。
・投資を続けるためにも、まずは貯金をすることから。
・投資をするつもりでギャンブルをしない為にもまずは知ることから。
投資について今後もリスクを踏まえてお伝えしていければと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。