2021.3.31
将来の備え

看護師の「2025年問題」 投資のヒントになるかも?

医療現場では頻繁に耳にする「2025年問題」。仕事への影響だけでなく、投資のヒントになるかもしれません。この記事では、2025年問題について改めて解説し、医療現場で働く看護師だからこそ可能な「投資に活かす手法」を紹介します。本業以外に投資でも収益を得たい看護師の方はぜひ参考にしてください。

2025年問題とは?簡単に概要をおさらい

2025年とは、第一次ベビーブームに生まれた「団塊の世代」が75歳を迎え、後期高齢者となる年のことです。少子高齢化がよりいっそう深刻化し、日本社会全体にさまざまな影響が及ぶと予想されることから、一般に「2025年問題」と呼ばれています。

政府は、2025年には75歳以上高齢者人口が2,179万人になると予測しています。これは、人口の約18%にあたり、約5.5人に1人が75歳以上の後期高齢者になるということです。医療・介護ニーズの高い後期高齢者が急増することで、医療業界や介護業界の負担は増大すると予想されます。

また、「自宅で最期を迎えたい」という患者の希望から、在宅医療は今後ますます広がっていくでしょう。看護においては、訪問看護のニーズが増加すると予想されています。看護師の中には、社会のニーズに応えるため、訪問看護や在宅医療の知識の習得に励んでいる方もいるでしょう。

しかし、2025年問題に向けて考えるべきは、キャリアのことだけではありません。投資の視点をプラスして時代の流れを読むことで、労働収入以外に投資でも利益を得られる可能性があります。

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2025年に向けて「在宅医療関連銘柄」に要注目!

今後、在宅医療のニーズ増加にともない、在宅医療関連銘柄の株価が上がる可能性があります。在宅医療関連銘柄には、たとえば次のような事業を行っている会社があります。

・介護サービスの提供(訪問看護ステーションの経営など)
・高齢者向け住宅の運営
・福祉用具貸与
・在宅医療を補助する家電やシステムの開発、提供
・介護リフォーム
・高齢者向け配食サービス
・医薬品や健康食品等の販売
・在宅医療にかかわる人材育成

よく知る医薬品業者やなじみのある医療機器メーカーが、数年で大化けする可能性も出てきます。医薬品業者や医療機器メーカーが在宅医療関連事業を行っていたり、これから始めたりすることもあるので、気になる会社があれば調べてみるといいかもしれません。

銘柄選びで押さえておきたいポイントは?

在宅医療関連銘柄を選ぶ時、どんな点に注目すればいいのでしょうか。せっかくなら、今後伸びる可能性の高い銘柄を見極めたいですよね。そこで、銘柄選びで特に注目すべきポイントを2つ紹介します。

売上や利益などの業績

気になる銘柄があれば、まずは業績に着目してみましょう。銘柄情報をまとめたサイトや企業の公式ホームページで、売上や利益などの経営状況を表す数字を確認できます。

売上や利益は順調に増加しているか、他社と比較して利益率や増収率は見劣りしないか。売上が上がって利益が減っている場合、原因はどこにあるのか。さまざまな視点で業績をチェックし、将来伸びる銘柄かどうかを予想してみましょう。

施設数やサービスの質など事業状況

公式ホームページを見ると「施設数」「施設の立地」「サービス内容」等を詳しく確認できます。また、地図アプリを使えば外観や雰囲気などもチェックできます。近くにある施設なら、現地に足を運んでみてもいいかもしれません。

もう少し踏み込んで調べると、介護サービスや訪問看護師の経験について等、さまざまな口コミをまとめたサイトがあります。看護師ならではの視点で情報収集し、サービスの質等を踏まえて事業を評価することで、将来性のある銘柄を見極められる可能性が高まります。

仕事で介護事業所と連携する機会や訪問看護ステーションで働いた経験がある、もしくはそういう友人がいるなら、それら生の情報を銘柄選びに活かすのも1つです。ただしインサイダー情報には注意が必要です。

医療現場に身を置く看護師というポテンシャルを活かす

医療・介護業界は専門性の高い業界です。医療現場で働く人間にとっては当たり前の知識が、別業種で働く人にとっては全くなじみがないということも少なくありません。日々医療現場で働く看護師だからこそ、見極められる優良銘柄もあるでしょう。

2025年に向けて、医療・介護のニーズはよりいっそう高まり、在宅医療関連銘柄の中には大化けするものが出る可能性もあります。2025年問題を考える時はキャリアだけでなく、投資にも目を向けてみるとよいでしょう。

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