2019.8.30
ワタシの仕事

看護師がなりやすい「燃え尽き症候群」どうやって備えるか

(画像=zakalinka/Shutterstock.com)
(画像=zakalinka/Shutterstock.com)
看護師の仕事は激務ですが、それだけにやりがいを感じている人も多いでしょう。しかし、仕事熱心になればなるほど、自身の体調管理がおろそかになりがちです。心当たりがある人に気をつけてほしい「燃え尽き症候群」の予防と対応策をお伝えします。

燃え尽き症候群とは

燃え尽き症候群は、心の不調です。うつ病の一種に分類されることもあり、バーンアウトシンドロームとも呼ばれます。

熱心に活動していた人が、あるときを境に気力をなくし、気分が沈みがちになるといった症状が現れます。他にも心身の疲労、他人との関係を避けたがる、仕事に行けない、仕事中に他のことを考えてしまう、達成感がなくなる、お酒の量が増える、などがあります。症状が重い場合は、自殺をしようとすることもあります。

特にかかりやすい職種は、看護師や教師などの対人サポート職です。日常的に自身の感情を抑えて相手に合わせる「感情労働」を行っているため、ストレスが大きいことが原因と考えられています。

燃え尽き症候群を発症するきっかけには、さまざまなものがあります。ケアに力を注いでいた患者の死や、職場での配置転換、人間関係の変化など、引き金はケース・バイ・ケースです。

それまで意欲的にしていた仕事を急におっくうに感じるようになったら、燃え尽き症候群を疑うべきでしょう。

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燃え尽き症候群にならないためにはどうするか

燃え尽き症候群に備えるために、まずはその原因を理解しましょう。日本職業・災害医学会の本村氏・八代氏が「看護師のバーンアウトに関連する要因」と題して発表した研究では、23件の論文を精査し、そこから要因となる21カテゴリーを抽出しました。うち8カテゴリーが労働に関するもので、13カテゴリーが個人特性に関するものです。

労働に関する要因のうち、特に強く影響していると考えられる項目には、「大きな仕事負担」「月に9回以上の深夜勤・準夜勤」「非希望配置」「医師への不信感」などがあります。逆に良い影響を与えていると考えられるものには、「上司および同僚との関係に対する肯定的認識」「エンパワー(医師からの尊重感)」「仕事のコントロール」などがあります。

個人特性では、40代以下、特に看護師経験1年未満の若手に発症が多く見られます。他にも「子どもなし」「趣味活動なし」「仕事についての相談者なし」「神経症傾向(落ち込みやすい)」「非主張的な自己表現」などの要因があります。

燃え尽き症候群になりにくい個人特性としては、「看護職の職業選択と誇り」「患者に必要とされる職業としての認知」「協調性」「自己主張性」「誠実性」などがあります。

これらの要因を総合すると、「看護師の仕事に誇りを持ち、他人と関わるのがうまく、同僚や医師から認められていると感じている」人は、燃え尽き症候群になりにくいと言えます。相談できる人が周りにいたり、サポートしてくれる人が職場にいたりすることも重要です。

しかし「仕事に誇りを持ってください」といっても、なかなかすぐにはできません。上記の要因にあてはまるようなことがあれば、ストレスの限界を迎える前に職場を変えることも予防策の一つです。

なってしまったらどうするか

燃え尽き症候群は、うつ病の症状と重なる点が多いため、基本的に同じように対応します。まずは医師に相談してください。不安や落ち込みを改善したいのであれば精神科、強い疲労感や腹痛などの身体症状があれば心療内科です。診断内容によって、服薬やカウンセリングなどを行います。

受診と並行して、しっかり休息を取ってください。特に十分な睡眠は不可欠です。「早く治さないと!」と焦らず、ゆっくり治るのを待ちます。この場合、退職や結婚など、重大な決定は避けたほうがいいでしょう。

ゆっくりと治療に専念するためには、心の余裕が必要です。看護師の仕事の他に、労働によらない収入源があれば重宝しますが、なければ貯金を取り崩してでも、まずは体調を回復させてください。

もしものときに備えてお金の準備も

燃え尽き症候群は看護師などの対人サポート職に多く発生し、極度の疲労感などから仕事に打ち込めなくなるなどの症状があります。要因は個人特性による部分が多く、画一的な予防策がないのが実情です。燃え尽き症候群になってしまったら、治療に専念することをおすすめします。そのとき、経済的な備えがあると安心できます。

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